出張所からのたより
2024年 1月
民有林林道木材使用工事コンクールの受賞
日本林道協会主催の第24回民有林林道木材使用工事コンクールにおいて、令和4年度に施工した「なちゃぎり林道災害復旧工事」が、木材の利用拡大に貢献したという点が認められ、「日本林道協会長賞」を受賞しました。
「なちゃぎり林道災害復旧工事」では木製枠を合計366基使用しており、「東京の木 多摩産材」の利用拡大に貢献しました。木製枠とは、組み立てた木製の枠の中に現場で発生した土砂等を詰め、斜面の補強などを目的にして用いられる構造物です。
「東京の木 多摩産材」は愛称として「とうきょうの木」とも呼ばれており、工事だけでなく駅や図書館など様々なところで使われています。「とうきょうの木」をより多くの方に知っていただき、その魅力を感じていただけたら幸いです。
*東京の木 多摩産材:東京都多摩地域で生育し、適正に管理・生産された木材。
戸倉治山工事について
令和5年10月よりあきる野市戸倉において、落石対策の工事に着手しました。本施工地には落石が発生する可能性のある岩が多数あり (写真1)、斜面下部には商業施設や市道が存在しています。
本施工地では、落石を防止し、商業施設や市道の安全を確保するためロープ伏工を施工しています。ロープ伏工とは、施工対象となる岩に対してワイヤロープを格子状に組んで覆い、交点をアンカーで固定する工法です(写真2)。これにより、落石の恐れがある岩を斜面に押さえ込み、落石を防止することができます。
工事は令和6年3月に完了する予定です。
くぬぎ沢林道災害復旧工事の完了報告
場所:林道くぬぎ沢線
令和元年10月に襲来した台風19号により、八王子市上恩方町地内の林道くぬぎ沢線が被災しました。
短時間で大量の水が林道の路面を流れた結果、林道内で写真のような崩壊が発生しました。
写真の箇所では林道を作り直すとともに、林道の路面が降雨の影響を受けて再び崩壊が発生しないようにコンクリートの路面工を施工しました。
本工事は令和5年11月に無事完了しました。