出張所からのたより
2020年7月
所在地:東京都西多摩郡奥多摩町氷川字井戸入地内 令和元年9月に奥多摩町氷川地内で、井戸入(盆掘沢)予防治山工事が完成しました。施工地の下流には人家や医療機関があります。施工前の渓床には、不安定土砂が堆積しつつありました。
当工事では、渓床内の土砂流出の抑止や山腹崩壊の防止等の効果がある治山ダムという治山事業の代表的な構造物を施工しました。治山ダムの施工に、木材を活用した工法を採用したことで森林の循環促進にも取り組みました。
引続き災害の恐れのある場所については治山事業を実施して、山地災害の防止に役立つよう努めて参ります。今後も木材を活用できる箇所では、木材を積極的に取り入れていきます。
<施工前>
<施工後>
【矢沢林道災害復旧工事の施工状況】
令和元年10月の台風19号で被災した矢沢林道の復旧状況についてご紹介します。
矢沢林道は、西多摩郡檜原村南郷地区にある南秋川の支流、矢沢と並走する林道で、幅員は約3.6m、総延長は約4kmです。同林道は、森林の整備や木材の搬出等に大いに活用されていますが、台風により土砂崩れや路肩擁壁が流出する災害が複数箇所で発生し、通行止めとなっています。
利用者の多い重要な路線であるため、災害発生後から復旧作業に着手しており、現在は流出した路肩擁壁の工事を実施しています。早期復旧に向け、引き続き作業を進めてまいります。
被害状況 路肩擁壁の一部が流出してしまっている
現在の様子 ブロック積み擁壁を施工中
【台風19号被害地(下案下(しもあんげ))治山工事の完成】
昨年10月の台風19号により著しい被害を受けた八王子市上恩方町(下案下(しもあんげ)地区)の 治山工事が完了したのでご紹介します。
写真は、災害当時から治山工事の完了までの写真です。
土留工(かご枠)1基・法面工(植生マット・木製筋工)により斜面の安定と早期緑化を図ります。
このように被害地の早期復旧を目指し、出張所では関係者と調整等を進めています。