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出張所からのたより
2022年 4月
災害調査
山地災害は都民の日常生活に支障をきたす場合があり、早急に対応する必要があります。多摩川林務出張所では、台風や豪雨の後など災害発生が予想される場合には、管内である奥多摩町および青梅市ですみやかに災害の有無を調査しております。
【林道工事での多摩産材利用】
場所:東京都西多摩郡檜原村字人里(へんぼり)
林道工事において、多摩産材(たまさんざい)*の利用に取り組んでいます。多摩産材の利用により、森林の循環(伐採、利用、植栽、保育)が促進され、多摩地域の森林の適切な手入れにつながります。
板(ばん)東沢(どうさわ)丹田(たんだ)(人里)林道開設工事では、擁壁(ようへき)と呼ばれる壁状の構造物の下部に、皮をむいた多摩産材の丸太を使用した木柵を設置しました。これにより土砂が流れ出るのを防ぎ、擁壁の基礎部を保護することができます。
今後も多摩産材の利用を進めていきます。
*多摩産材:多摩地域で生育し、適正に管理された森林から生産され、生産から販売までの全ての流通工程で多摩産材認証登録事業者が扱う木材及び製材品等
【小仏治山工事の完了報告】
場所:八王子市裏高尾町地内
説明: 令和元年10月に襲来した台風19号により八王子市裏高尾町地内で土砂崩れが発生しました。
渓流上部での発生した山腹崩壊の土砂は既設のダムを乗り越え、渓流には大量の土砂や流木が堆積したため、それらを除去するとともに新たに治山ダムを施工しました。
工事の施工にあたって資材置き場が必要となりましたが、(株)NEXCO中日本様との協議により用地をお借りできたため、効率的に作業を進めることができました。
本工事は令和3年7月に無事完了しました。
施工前
施工後