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出張所からのたより

2020年1月

多摩川林務出張所

多摩川林務出張所では日々、所管区域における林道の維持管理を行っています。また、台風や積雪後には被災状況をいち早く把握するように努めています。
写真は、10月に東日本を襲った台風19号により被災した林道を調査している様子です。
東京都には、多摩地域と島しょ地域に総面積の約4割を占める森林が広がっており、都民の身近に位置しています。中でも多摩地域の森林は地形が急峻で、近年の局地的豪雨や頻発する台風の影響に加え、シカによる食害が広域で発生していることから、山崩れや土砂災害の危険性が高くなっており、災害に強い森林づくりが一層求められています。
被災箇所は、早期復旧に向けて対処するとともに、今後も通行者が安全に通行できる林道を目指し維持管理に努めていきます。

写真1
大入(岨端沢)林道の被災箇所

【檜原村観光名所 神戸岩(かのといわ)(所在地:東京都西多摩郡檜原村神戸)】

秋川林務出張所

神戸岩は、昭和35年に東京都に指定天然記念物として指定を受けた大岩です。
名前の由来は、下から見上げると岩の扉が開きかけているように見え、隙間の延長線上に大嶽神社(鎮座地:檜原村三都郷)があるため、神域の出入り口に見立てて「神域の岩戸」から「神戸岩」になったという説が有力です。
左側の岩が約80メートル、右側の岩が約100メートルの高さがあり、硬いチャート(火打石)からできています。

写真2

【上案下(かみあんげ)治山事業完了のおしらせ】

浅川林務出張所

平成30年度から令和元年度までの2年間に実施した上案下治山事業が完了しました。
平成30年度は、山林内の浮き石による落石事故防止対策として落石防止柵2基の設置及び荒廃した森林の整備を実施しました。
令和元年度は、落石の発生源対策として、亀裂の入った岩盤にロープ伏工を複数設置し、森林の保全機能向上を図りました。
落石対策後の令和元年10月には台風19号が襲来しましたが、対策箇所からの落石はみられず、現在も事業地は安定しています。


(写真左)平成29年度 春
事業着手前の森林
(写真右)平成30年度事業完了時
落石防止柵・森林整備


(写真左)事業着手前の森林内
(写真右)令和元年度事業完了時 ロープ伏工