出張所からのたより
2025年 1月
高士戸入林道の整備
多摩川林務出張所の造林担当では、所管区域内(青梅市、羽村市、瑞穂町、奥多摩町)における森林整備に直接携わっています。そのうちの一つとして、所管する林道の環境整備を実施しております。林道を定期的に巡視し、車両通行の妨げとなるような雑草や落石等の障害物がある場合は、除去等の対応を行っています。
写真は令和6年10月に高士戸入(たかっといり)林道の草刈りを行った様子です。
今後もこのような取り組みを通じて森林整備を継続して実施してまいります。
(写真1) 草刈り前
(写真2) 草刈り後
山を治める
*山腹工や*谷止工をはじめとする治山工事は、山地災害の防止や森林の保全に重要な役割を担います。
秋川林務出張所では昨年度、あきる野市戸倉地内において市道や人家などの安全を確保するため、山腹(法面)工事を施工しました。
工事では現地の状況を考えながら、崩れた斜面の浸食防止を図るためEPM工法と呼ばれる工法を採用しました。EPM工法は金網やアンカーを用いて斜面を保護し、同時に斜面の緑化を図ることができる工法です。用いる部材が軽量なため、高所や険しい斜面といった工事が難しい箇所でも施工できることが特徴です。
今後もこうした治山工事を実施し、山地災害の防止、森林の保全を図ってまいります。
※山腹工(さんぷくこう):山の斜面の崩壊などを防ぐために行われる工事
※谷止工(たにどめこう):渓流の荒廃や土砂流出などを防ぐためのえん堤を設置する工事
(写真3) 工事施工前
(写真4) 工事施工後
工事現場の安全パトロール実施について
東京都森林事務所では、工事施工に伴う事故の未然防止を目的として、12月中旬に工事現場の安全パトロールを実施しました。
浅川林務出張所が施工している工事現場においてもパトロールを実施し、以下の事項などを確認しました。
- 墜落・転落事故防止の安全対策が適切に実施されているか
- 建設機械の保安状況が適切であるか
- 現場内で整理整頓がなされているか
今後もこのような取り組みを通じて、工事現場の安全確保に努めてまいります。
(写真5) パトロール実施状況①
(写真6) パトロール実施状況②